ベースメイクとしても、スキンケアとしても「優秀!」と、雑誌などのメディアでも取り上げられることの多くなった「シルクパウダー」。
シルクパウダーって何なの?
いったいどうやって使うの?
日焼け止め効果があるとか、ニキビに効果があるとか聞いたけど、ほんとのところ、どうなの?
気になる疑問について、まとめてみました。
シルクパウダーって、そもそも何なの?
シルクパウダーとは、シルク(絹)をパウダー(粉状)にしたものです(そのままですね・・)。
シルク(絹)はご存知のように、蚕のマユから取られる糸のことです。
シルクの主成分は、「フィブロイン」というタンパク質(約70%)と、「セリシン」というタンパク質(約25%)でできています。
このうち「セリシン」は保湿力が高く、抗酸化作用の高い成分なんですが、「独特のにおいがある」ことと、「アレルギー引き起こすことがある」ため、多くのメーカーでは、「セリシン」を取り除いて製品化していることが多いようです。
「シルクパウダーが肌に合わなかった!」
「肌がかゆかゆ!肌荒れを引き起こした!」
というアレルギー症状を引き落とすシルクパウダーは、「セリシンを取り除いていないもの」に多いようです。
また、シルクに含まれるタンパク質(アミノ酸)には、コラーゲン生成力を高め、肌のハリをよみがえらせる、という特徴もあり、美肌効果が得られるのも特徴です。
シルクパウダーの使い方は?おすすめの3つの使い方。
シルクパウダーにはいろいろな使い方がありますが、おすすめの使い方は次の3つです。
①フェイスパウダー代わりに使って、テカリ・化粧崩れを防ぐ
シルクパウダーは、吸水性と吸油性が高いので、化粧崩れの原因となる余分な皮脂を吸収し、肌表面をさらっと保ってくれます。
シルクパウダーをメイクの最後にフェイスパウダーとして使うことによって、テカリやメイク崩れを防ぐことができます。
また、シルク特有の光沢が、わざとらしくない自然なツヤ肌に仕上げてくれるのも嬉しいポイントです。
「今日はメイクしたくない~!」
「肌を休めたいな・・」
という日には、「スキンケアの後にシルクパウダーだけ」という使い方もおすすめ。
まるっきりすっぴんとは違い、肌色がワントーン自然にアップし、「もともとの肌がきれいな人」のように見せてくれます。
旅行などで「完全すっぴんをさらすのが嫌だな」というときは、メイクオフした後に、さりげなくシルクパウダーをはたいておけば、友人や彼の前でも、「すっぴん肌がキレイな人」でいられますよ。
②ミネラルファンデーションの下地や仕上げに使う。
ミネラルファンデーションを使ったことのある方は、ケミカルファンデと比べて
「ムラになりやすいし、うまく使いこなせなかった」という方も多いかもしれません。
ミネラルファンデーションをうまく塗るコツは、「肌表面をサラサラに保つこと」です。
スキンケアしたての、オイルや油分などが肌表面に残った状態だと、ミネラルファンデーションはうまくのりません。
そこで便利なのがシルクパウダー。
スキンケアの直後でも、シルクパウダーを軽くはたけば、肌がサラサラになり、そのあとのミネラルファンデをむらなくのせることができます。
ミネラルファンデをのせる「前」だけでなく、最後に仕上げパウダーとして使っても、自然な光沢感が増していい感じですよ。
また、裏技(?)としては、ミネラルファンデーションの色選びをまちがってしまった(暗すぎた場合)ときにも便利。
暗すぎたミネラルファンデに、シルクパウダーを色を見ながら少しづつブレンドしていくと、トーンが上がり、自分の肌色ぴったりのミネラルファンデーションを作ることができます。
③シルクパウダーを、夜寝る前に使う。
夜はやっぱり、その日の肌ダメージを回復させたりするためにも、しっかりスキンケアしたいですよね。
夜のスキンケアが「次の日肌状態を左右する」といっても過言ではありません。
肌にはしっかり栄養与えて、保湿も怠らないようにしたいものです。
でも、夜のスキンケアの後って、ちょっと「べたつき」がきになることってありません?
「スキンケアのべたつきが、寝具についてしまうのがなんとなく不快・・」
「髪が肌にはりついて、気持ち悪い・・」
そんな時に便利なのが「シルクパウダー」なんです。
シルクパウダーには適度に余分な皮脂を吸収し、肌表面をサラサラに保ってくれる効果があるので、「夜のスキンケアのべたつきを軽減」してさらさらに整えてくれます。
一般的なメイク時に使うフェイスパウダーと違って、毛穴をふさいでしまう心配もないので、就寝時でも安心して使えます。
シルクパウダーに日焼け止め効果ってあるの?
「シルクパウダーには日焼け止め効果がある」
そんなことを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
事実、シルクパウダーには「紫外線吸収作用」があります。
これは、シルクに含まれているアミノ酸によるものです。
セリシンは紫外線吸収、抗酸化、チロシナーゼ阻害などの作用がある
ただ、日焼け止めに配合されている「紫外線吸収剤」や「紫外線錯乱剤」のように「UVA」と「UBV」どちらもカットすることは不可能で、シルクがカットすることのできる紫外線は、「UVB限定」なんですね。
シルクパウダーのSPF(UVBを防ぐ指標)は、10~15程度といわれています。
天然の成分でSPFが15もあるというのは、他にはなく、「素晴らしい!」といえますが、UVAを防ぐことが出来ないので、ここがほんとに「残念!」なところなんです。
UVAは、シミやしわの発生に大きく関わる紫外線なので、これを防がないで「日焼け止め効果がある」とは到底言えないと思います。
さらに、UVBについての数値も、「シルクパウダーを肌にしっかり密着させてムラなく並べて初めて得られる効果」なので、これもパウダーという性質上なかなか難しいといえます。
そのため、「シルクパウダー」を「日焼け止め」の代わりとして使用するのは無理です。
あくまで、「すっぴんで外にでるよりはまし」程度の位置づけだと思っておいた方がいいですね。
将来のシミ・シワをしっかり防ぎたいなら、シルクパウダーを過信せず、しっかり日焼け止めを塗りましょう。
シルクパウダーってニキビに効果あるの?
シルクパウダーには、余分な皮脂を吸収し、肌をサラサラに保つという特徴があるため、毛穴の皮脂詰まりを予防し、結果としてニキビを防ぐことが出来ます。
また、シルクには、蚕がマユの中で育つために必要な環境を作り出すために、天然の「抗菌作用」があるのも特徴です。
この天然の抗菌作用が、ニキビの原因である「アクネ菌」から肌を守り、ニキビを予防することが出来ます。
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